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8日目 3月1日(水) カンボジアに入国 朝6時起床。長時間のバスに備え、日本で買ってきた酔い止め薬を飲んだ。 7時半集合と言われていたので、余裕をもって7時にカオサンに着いた。 7時半になると、いかにも旅慣れしてそうなバックパッカーが続々と集まってきた。 日本人も何人かいて、話を聞いてみると 「カンボジアのバスはあまりにも揺れすぎて偏頭痛になるらしいよ」 とか 「友達が頭ぶち抜かれた外国人を目撃したことあるらしいよ」 など、私を震え上がらせるには十分すぎる程の刺激的なカンボジア情報を教えてくれた。 私は乗り物には弱い。東京の路線バスでも酔ってしまうことがある。果たしてカンボジアのバスに長時間耐えられるのか。 不安は高まるばかり。 7時半集合と言われたのだが、旅行会社の男が現れたのは8時で、バスに乗れたのは8時半だった。 バスの中では変なアメリカ映画が大音量で放送されていた。乗客は誰も見ていない様子。 英語が理解出来ない私には迷惑な騒音以外の何者でもなかった。おそらく私以外もみんな映画を止めて欲しいと考えていたと思う。
変なおばさんがやって来て、「カンボジアのビザを作るからパスポートと30ドルを渡せ」と言ってきた。 30人ほどいた乗客全員がこのおばさんにパスポート、現金、申請書を渡した。 みな平然としている様子で、私だけが「このまま逃げられたらどうしよう」と内心ビビッていた。 昼食を食べながら1時間ほど待つと、先程のおばさんがカンボジアのビザを持ってきた。 何故こんな所でビザが出来るのだろう?ビザって大使館とか領事館で取るものではないのだろうか? 謎は解けないまま国境へ向けてバスは走り出した。 ![]() カンボジアとの国境に到着。先程のおばさんが色々と注意事項を話していた。 が、英語が理解出来ず何を言ってるのかさっぱり解らない。 「とりあえず何かに注意しよう」と考えながら、タイを出国し、カンボジアへ入国。緊張していたが、何事も無くあっさりと国境を越えることが出来た。
国境を越えると一気に風景が変わった。カンボジアのGDPはタイの40分の1、日本の1000分の1以下である。 過去の内戦の影響もある為か、まだ発展途上の国ということもあり、舗装されていない道路が多く、道を走る車も驚くほど古い。 国境線なんてものは政治が勝手に決めたものであり、本来地球上に線などはないハズだ。しかし現実には国境を隔てて大きな貧富の差が存在している。 海外旅行自体が初めての私にとって陸路での国境越えはショックを受けることが大きかった。 カンボジアに入国してから、バスターミナル(?)のような所でひたすら待たされた。大分疲労も溜まっている。 午後4時頃、ようやくやって来た車は超オンボロのバス。 見たところ30年以上昔に作られた様子で、車体には韓国語が書いてあった。 当然エアコンなど無く、イスは壊れていて、これからの長旅が怖ろしくなった。 走り出してみると、舗装されていないでこぼこ道をオンボロのバスが見事に揺れる。 日本ではまず経験出来ない「揺れ」だった。軽いアトラクションである。 疲れが溜まっていた為か酔い止め薬が効いた為か分からないが、これだけ体を揺さぶられながらも走行中私は熟睡していた。
午後7時頃、バスが一旦止まり夕食のため休憩。
このとき、友人Nが注文したパンからアリが数匹出てきた。夕食後再び走り出してから約1時間後。突然パーンと大きな音が。後輪がパンクしたらしい。 乗客は全員バスから降ろされ、みんなでパンクしたタイヤの交換を見守った。 このとき私達3人は何故か最高にテンションが上がっていた。 車のパンクが今回のカンボジア旅行で1番盛り上がったイベントだったのかも知れない。 午後11時、バスはシェムリアップ(アンコールワットのある町)のどこかのゲストハウスに到着した。宿の人がやって来て「1人1泊2ドル(240円)だ」と言ってきた。 他に宿を選ぶ時間も無いのでここに決めた。部屋はなかなか広くてよかったが、シャワーからお湯が出ないのがきつかった。 ロビーのような所で休憩していると、バスでガイドのようなことをしていた男が 「アンコールワットへ行くんだろ。2日間20ドルでバイクタクシーで案内してやる」 と言ってきた。1日10ドル(1200円)では高い気がしたので値切りを要求したが全く受け入れてもらえず、仕方なく言われた値段でバイタクを依頼した。 夜0時半就寝。
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