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12日目 3月5日(日) アユタヤで迷子 朝7時起床。朝食をとりながら本日の予定を3人で話し合った。 2日後(14日目)の夜の飛行機で日本に帰る予定の為、チェンマイやチェンライなどの遠い所へ行くことは出来ない。 何をしようか真剣に悩んでいると、友人Fがこう言った。 「バイク借りて、乗り回さない?」 本日の予定が決まった。 私はスコータイで生まれて初めてバイクを運転してからバイクの楽しさを覚えてしまっていた。「またバイクに乗りたい」。この気持ちは確かに強かった。 隣にバイクレンタルの店があるので、バイクでアユタヤ周辺を走り回ることにした。
1日200B(600円)でバイクを借りた。スコータイで借りたバイクは速度計の壊れている超古い物だったが、ここではホンダの新しい立派なバイクを借りる事が出来た。午前9時、ドライブ開始。まずアユタヤの町中を適当に回った。 その後、アユタヤを離れ、北へ向かって意味もなく猛スピードでひたすら走る。 大きな道路を平均時速80キロで走り続ける。大型トラックとすれ違ったときの強風が怖い。 1時間ほど走った所で、全く歴史を感じない最近作ったような大仏が目に入った。休憩を兼ねてバイクを停めた。 桜が満開だったのでとても美しかった。 いや、熱帯地方のタイに桜がある訳がない。つまり桜のような木の花が咲いていた。 大仏の周りを散歩すると、ここが小学校であることが判明。 しかしなぜ小学校に大仏が? 学校を出てからまた目的もなく北へ向かって猛スピードで走った。 走り続ければそのうち何か珍しい場所が見つかるだろう、と考えていたが、いくら走っても周りには畑しかない。 更に1時間ほど走ったところで、食堂を見つけた。午前11時。お腹も空いていたので店に入ってみる。 店の中にはおばさんと小さな女の子の2人、そして机の上に犬が2匹いた。 店のおばさんに話しかけてみても全く言葉が通じない。おばさんは私達を見て驚いている。 アユタヤから遠く離れた名前も分からないこの田舎町は観光地でもないため当然外国人が来る事なんて滅多に無いのだろう。 身振り手振りで店のおばさんとコミュニケーションを取ろうと思っていたら、どこからか変なおじさんがバイクでやって来て私達に話しかけてきた。このおじさんは英語が出来るので、通訳をしてくれた。 おじさんの通訳によると、この店は韓国風焼肉の店らしい。「豚肉、牛肉、鶏肉があるがどれにするか」と聞かれたので「全部食べたい」と答えた。おじさんはタイ語で店のおばさんに色々説明すると、バイクに乗ってまたどこかへ行ってしまった。 用意されたのは、鍋と焼肉とジンギスカンを一緒にした様な物だった。これが驚くほど美味しい。 「アローイクラッ(美味しい)!!」 と言うとおばさんは喜んでくれた。 このおばさんは本当に英語が苦手な様子。 「フェアー ・・・ ユー?」 「ジャパン」 「アー ・・・、ジャパーン・・・」 しばらく何かを考え、そして素早く厨房のほうへ行った。戻ってくると、手には韓国語辞典を持っていた。 「ドゥー ユー ・・・ 。 アー・・・。 ノーノー!」 何かを伝えようとする一生懸命さだけは伝わった。 本当に親近感を持てるおばさんだった。女の子もよく手伝っていて可愛かった。犬も可愛かった。 1時間以上居座り、一通り食べてから同じものをおかわりし更にコーラ2本を飲んだが、それでも全部で100B(300円)という安さだった。
店を出て、2時間程かけてアユタヤへ戻った。「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」という寺院を観光。ここで何故か「温水洋一は一流の俳優と呼べるのか」という議論で盛り上がった。 私が温水擁護派で、友人Nと友人Fが反温水派。国会論争を超える激しい話し合いが続けられたが、結論はまとまらなかった。 熱い議論を終え、宿に帰るためバイクに乗った。 バイク3台で縦に並び、このとき私は最後尾を走っていたのだが、突然トラックに間に割り込まれた。 前方が見えなくなったまま十字路に来た。友人2人がどの方向に行ったのか分からない。 勘で左折してみたが、2人がいない。十字路に戻り、今度は直進してみた。が、2人がいない。また十字路に戻り、今度は右折してた。が、2人がいない。 見失ってしまった。2人とはぐれてしまった。 焦る気持ちを抑え、とりあえず先程の寺院に戻ってみる。だがやはり2人はいなかった。 先に宿に帰って待っているのだろうと思い、宿へ向かう事にした。しかし方向音痴な私は宿への帰り方が分からない。 いろんな人に道を尋ねながらアユタヤ中を走り回った。完全に迷子だ。本気で焦ってきた。 1時間ほど右往左往してから、なんとか宿に帰ることが出来た。2人にも出会えた。心の底からホッとした。 英語が出来ないのに一生懸命私に道を教えようとしてくれた多くのタイ人に本当に感謝したい。 安心した途端お腹が空いてきたので、ガルシアの店で夕食をとった。ガルシアはメモを用意してなく、相変わらず自分の店のメニューを覚えていなかった。 そしてサートさんの店で夜食を食べ、午前1時就寝。
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